75Y K-jetエンジンのO/Hを兼ねたスポーツ仕様製作です。
テーマは殆どノーマルな75-911(リアフェンダーは出ていません)を73RS並に小気味よく拭け上がるエンジンにしようというものです。
カムはナローのeカムを使い圧縮比9.5くらいのjeを使います。
さてエンジンは全て分解しチェックしたのですがマグケースとしては普通の程度?でしてメインメタルの当たり具合からしてケースのゆがみはさほど無いようです。
クランクジャーナルもラッピング程度でいけそうです。(未だ曲がり測定は結果が出ていませんが)
問題はバルブ全滅!です。理由としては画像にある白いステムシールにありまして、これは通常『テフロン?』と呼ばれているアメリカ製の社外品です。材質は硬く、オイルリークを恐れてか強いばねでバルブを締め付けているのです。それによってバルブのステム部分がくびれて細くなってしまうのです。
中にはシールがバルブにくっついてしまってバルブと一緒に上下に動いている物もありました。(今回は全てガイドにはまっていましたが。)
そして、ガイドもガタガタでシートもカットが必要なくらい楕円形に減っています。ここをきちんと処理すればエンジンは気持ちよく吹けるようになります。
最後になってしまいましたがkジェトロは廃止しウエーバー40πを装着します。
エキゾーズトはナロータイプの左右等長のステンレス製、そして消音器はいつものノーマルを切開し作り直した物を使います。